学研全訳古語辞典 |
なにはえの…
分類和歌
出典百人一首
「難波江(なにはえ)の葦(あし)のかりねのひとよゆゑみをつくしてや恋ひわたるべき」
出典千載集 恋三・皇嘉門院別当(くわうかもんゐんのべつたう)
[訳] 難波の入り江の葦の刈(か)り根(ね)の一節(ひとよ)(=一節(ひとふし))のような、旅の仮寝(かりね)のわずか一夜(ひとよ)の契(ちぎ)りのせいで、難波江の「澪標(みおつくし)」のように、身を尽くしてあなたを恋い続けなければならないのだろうか。
鑑賞
「難波江の葦の」は「かりね」を導く序詞(じよことば)。「かりね」に「刈り根」と「仮寝」とを、「ひとよ」に「一節(ひとよ)」と「一夜(ひとよ)」とを、「みをつくし」に「澪標」と「身を尽くし」とをかけている。
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