学研全訳古語辞典 |
のう
⇒なう
のう
「なう」に同じ。◆「なう」を発音通りに表記したもの。
のう 【能】
①
才能。能力。
出典平治物語 上
「のうもなく芸もなく、ただ朝恩(てうおん)にのみほこり」
[訳] 才能も芸もなく、ただ朝廷のご恩だけを自慢とし。
②
技芸。芸能。
出典徒然草 一八八
「法師の無下(むげ)にのうなきは」
[訳] 法師がまったく技芸のないのは。
③
中世の芸能の一つ。「田楽(でんがく)」と「猿楽(さるがく)」。
④
室町時代に確立された歌舞劇の一種。⇒能
分類文芸
能
分類文芸
謡(うたい)(=詞章)・囃子(はやし)・舞を総合した、幽玄な仮面楽劇。簡素な舞台(能舞台)を使って、シテ(=主役)・ワキ(=脇役(わきやく))・ツレ(=助演者)が、笛・小鼓(こつづみ)・大鼓(おおつづみ)・太鼓の囃子と地謡(じうたい)とに合わせて舞ったり、自ら謡って所作したりするもの。その詞章は「謡曲(ようきよく)」といわれる。
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