学研全訳古語辞典 |
ひき 【引き】
①
引くこと。また、率いること。
②
手引きをすること。また、その人。
③
特別に目をかけ、便宜をはかること。引き立て。
出典落窪物語 二
「御ひきにて白馬(あをうま)に出(い)だし給(たま)へ」
[訳] (あなたの)お引き立てで、白馬の節会(せちえ)の馬にお出しなさい。
④
「引出物(ひきでもの)」の略。
ひき- 【引き】
動詞に付いて、語調を強める。「ひきしたたむ」「ひきたがふ」
-ひき 【疋・匹】
①
布地、特に絹織物を二反(たん)を一疋として数える語。一疋は、古くは四丈(=約一二メートル)、のち、鯨尺で五丈六尺(=約二一メートル)。「疋(き)」とも。
②
銭を数える語。一疋は、古くは十文(もん)、のちには二十五文。
③
獣や鳥・魚・虫などを数える語。
ひき 【蟇・蟾・蟾蜍】
ひきがえる。[季語] 夏。
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