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ふかしの意味

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学研全訳古語辞典

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ふか・し 【深し】

形容詞ク活用

活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}


厚みがある。深い。奥まっている。


出典源氏物語 若紫


「峰高く、深き岩のうちにぞ、聖(ひじり)入りゐたりける」


[訳] 峰が高く、奥まっている岩穴の中に、高徳の僧がこもって住んでいた。


(季節が)たけなわだ。時がたっている。夜が更けている。


出典徒然草 一九


「のどやかなる日影に、垣根の草萌(も)え出(い)づるころより、やや春ふかくかすみわたりて」


[訳] うららかな日ざしに(より)垣根の草が芽を出すころから、しだいに春たけなわでかすみが一面にかかって。


密度が濃い。色が濃い。香りが強い。草木が密生している。


出典平家物語 九・宇治川先陣


「川霧ふかく立ちこめて、馬の毛も鎧(よろひ)の毛もさだかならず」


[訳] 川霧が濃く立ちこめて、馬の毛も鎧の毛もはっきりとはわからない。


なみたいていでない。甚だしい。著しい。


出典徒然草 二三六


「この獅子(しし)の立ちやう、いと珍し。ふかきゆゑあらん」


[訳] この獅子の立ち方はたいへん珍しい。なみたいていでないわけがあるのだろう。


(回数が)多い。


出典方丈記 


「河原近ければ、水の難もふかく」


[訳] 河原に近いので、水害も多く。


十分である。親密だ。(気持ちが)強い。


出典徒然草 七


「ひたすら世をむさぼる心のみふかく、もののあはれも知らずなりゆくなん、あさましき」


[訳] ただただ現世の利益や欲望に執着する心だけ強く、物事の趣もわからなくなっていくのは、見苦しい。








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