学研全訳古語辞典 |
ま-ぢか・し 【間近し】
活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}
①
非常に近い。すぐそばである。
出典万葉集 五九七
「うつせみの(=枕詞(まくらことば))人目を繁(しげ)み石橋(いははし)の(=枕詞)まぢかき君に恋ひわたるかも」
[訳] 世間の人の目が多いので、すぐ近くのあなたに(会えず)恋い続けていることよ。
②
ごく最近だ。
出典平家物語 一・祇園精舎
「まぢかくは、六波羅(ろくはら)の入道、前(さき)の太政大臣平朝臣(たひらのあつそん)清盛(きよもり)公と申しし人のありさま」
[訳] ごく最近では、六波羅の入道、前の太政大臣平朝臣清盛公と申した人のありさま。◆「まちかし」とも。
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