学研全訳古語辞典 |
まぼ・る
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
食べる。
出典土佐日記 一・九
「摘(つ)んだる菜を、親やまぼるらむ」
[訳] 摘んだ菜を、父親が食べているだろうか。
参考
「召しあがる」の意とする説、「むさぼり食う」の意とする説もある。
まぼ・る 【守る・護る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
見つめる。見守る。
出典源氏物語 須磨
「月の顔のみ、まぼられ給(たま)ふ」
[訳] 月の面ばかり見つめていらっしゃる。
②
見守って世話をする。守護する。
出典宇治拾遺 一二・二二
「ここに社(やしろ)を作りて斎(いは)ひ給(たま)へ。さらばいかにもまぼり奉らん」
[訳] ここ(=皇居)に社を作っておまつりなさい。そうすればどのようにも守護してさしあげよう。◆「まもる」の変化した語。
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