学研全訳古語辞典 |
まらする
《接続》動詞の連用形に付く。
活用{まらせ/まらせ・まらし/まらす・まらする/まらする/まらすれ/まらせよ・まらせい}
①
〔謙譲〕…申し上げる。お…する。
出典天草本平家 二
「いそいで宮を搦(から)め捕りまらして」
[訳] 急いで(高倉の)宮をつかまえ申し上げて。
②
〔丁寧〕…ます。
出典心中宵庚申 浄瑠・近松
「ここで死なねば、心中が見えまらせぬ」
[訳] ここで死ななければ、真心が見せられません。◆「まゐらす」の連体形「まゐらする」の変化した語。
語の歴史
室町時代から用いられ、のち「まっする」↓「まする」を経て「ます」となり、現代語に続く。
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