学研全訳古語辞典 |
まぼら・ふ 【守らふ】
「まもらふ[二]」に同じ。
まもら-・ふ 【守らふ】
分類連語
見守り続ける。
出典古事記 神武
「木(こ)の間(ま)よもい行きまもらひ戦へば」
[訳] 木の間を行きつつ(敵の動きを)見守りながら戦ったので。◆上代語。
なりたち
動詞「まもる」の未然形+反復継続の助動詞「ふ」
活用{へ/へ/ふ/ふる/ふれ/へよ}
①
[一]に同じ。
出典枕草子 説経の講師は
「講師(かうじ)の顔をつとまもらへたるこそ」
[訳] 講師の顔をじっとみつめ続けていてこそ。
②
大切に守る。
出典源氏物語 夕霧
「一つ所をまもらへて」
[訳] 一人の女を大切に守って。
参考
[二]は[一]の一語化した語。「まぼらふ」とも。
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