学研全訳古語辞典 |
もの-さわが・し 【物騒がし】
活用{(しく)・しから/しく・しかり/し/しき・しかる/しけれ/しかれ}
①
なんとなく騒がしい。何かとあわただしい。
出典源氏物語 若菜上
「こなたかなたより参り集ひ、ものさわがしくののしるに」
[訳] あちこちから参集し、なんとなく騒がしく大声を上げるので。
②
せっかちだ。気が早い。
出典徒然草 一八八
「あまりにものさわがし。雨やみてこそ」
[訳] あまりにせっかちだ。雨がやんでから(おいでなさい)。◆「もの」は接頭語。
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