古語:

やるの意味

古文辞書 - Weblio古語辞典古語辞典
約23000語収録の古語辞典

古語辞典


    



学研全訳古語辞典

学研教育出版学研教育出版

やる

助動詞四段型

《接続》動詞の連用形に付く。


活用{やら/やり・やっ/やる/やる/やれ/やれ・や}


〔尊敬〕お…になる。…なさる。


出典宗論 狂言


「そなたは善光寺へ参りやりさうななりぢゃ」


[訳] お前は善光寺へお参りなさりそうな身なりだ。◆中世前期以降の語。ラ変の補助動詞「あり」の連体形「ある」の変化した語。



や・る 【破る】

[一]自動詞ラ行下二段活用

活用{れ/れ/る/るる/るれ/れよ}


破(やぶ)れる。裂ける。こわれる。


出典日本書紀 武烈


「なゐがより来(こ)ばやれむ柴垣(しばかき)」


[訳] 地震がゆれ動いて来たらこわれるであろう柴垣。


[二]他動詞ラ行四段活用

活用{ら/り/る/る/れ/れ}


破(やぶ)る。引きちぎる。うちこわす。


出典土佐日記 二・一六


「とまれかうまれ、とくやりてむ」


[訳] とにかく、早く破ってしまおう。



や・る 【遣る】

[一]他動詞ラ行四段活用

活用{ら/り/る/る/れ/れ}


行かせる。出発させる。派遣する。


出典徒然草 五〇


「人をやりて見するに、おほかた逢へる者なし」


[訳] (女の鬼がいるというので)人を行かせて(ようすを)見させるが、いっこうに(鬼に)会った者がいない。


(手紙や物を)送る。届ける。贈る。


出典伊勢物語 一


「をとこの着たりける狩衣(かりぎぬ)の裾(すそ)を切りて、歌を書きてやる」


[訳] 男は、着ていた狩衣の裾を切って、歌を書いて贈る。


晴らす。気を晴らす。なぐさめる。


出典万葉集 三四六


「酒飲みて心をやるにあにしかめやも」


[訳] (夜光る玉であろうと)酒を飲んで心を慰めるのにどうしてまさろうか、いや、まさりはしない。


与える。払う。


出典徒然草 九三


「明日(あす)その値(あたひ)をやりて牛を取らんといふ」


[訳] (牛を買う人は)明日その代金を払って牛を受け取ろうという。


[二]補助動詞ラ行四段活用

活用{ら/り/る/る/れ/れ}


〔動詞の連用形に付いて〕


遠く…する。はるかに…する。▽その動作が遠くまで及ぶことを表す。


出典源氏物語 夕顔


「鳥辺野(とりべの)の方(かた)見やりたるほどなど」


[訳] (火葬場のある)鳥辺野の方をはるかに見渡したときなど。


〔多く下に打消の語を伴って〕すっかり…する。最後まで…する。…しきる。▽その動作が最後まで行われたという意味を表す。


出典源氏物語 桐壺


「言ひもやらず、むせかへり給(たま)ふほどに」


[訳] (母君は悲しみのために)最後まで言うこともできず、むせび泣きなさっているうちに。


参考

「やる」が自分の方から他の方へ動作が及ぶのに対して、他の方から自分の方へ動作が及ぶ意味を表す語に「おこす(遣す)」があり、「やる」と「おこす」は対立する言葉(=対義語)となっている。









やるのページへのリンク
「やる」の関連用語

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   

・英和辞典なら、Weblio英和・和英辞典

・英単語学習なら、Weblio英単語帳

やるのお隣キーワード

法人向けの高品質な翻訳サービス




やるのページの著作権
古語辞典情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
学研教育出版学研教育出版
©GAKKEN 2018 Printed in Japan

©2018 Weblio RSS