学研全訳古語辞典 |
り-・けり
分類連語
①
〔「けり」が過去の意の場合〕…ていた。…た。▽動作・作用の存続を表す。
出典伊勢物語 二
「その女、世人(よひと)にはまされりけり」
[訳] その女は、世間並みの人以上に(容貌(ようぼう)が)すぐれていた。
②
〔「けり」が詠嘆の意の場合〕…ていたのだった。…ていたのだったのだなあ。
出典万葉集 四二三一
「撫子(なでしこ)は秋咲くものを君が家の雪の巌(いはほ)に咲けりけるかも」
[訳] なでしこは秋に咲くものなのに、あなたの家の雪の岩山に咲いていたのだったなあ。
なりたち
完了の助動詞「り」の連用形+過去の助動詞「けり」
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