学研全訳古語辞典 |
ふ-よう・なり 【不用なり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
①
用がない。不必要だ。
出典徒然草 一三八
「祭(まつり)過ぎぬれば、後(のち)の葵(あふひ)ふようなり」
[訳] (賀茂の)祭りが過ぎてしまえば、(祭りの)後の葵(の飾り)は不必要である。
②
役に立たない。むだだ。
出典枕草子 昔おぼえて不用なるもの
「昔おぼえてふようなるもの」
[訳] 昔が思い出されて役に立たないもの。
③
乱暴で手に負えない。不届きだ。
出典保元物語 上
「余りにふように候ひしかば」
[訳] 余りに乱暴で手に負えませんでしたので。
不用なりのページへのリンク |