学研全訳古語辞典 |
し-た・つ 【仕立つ】
活用{た/ち/つ/つ/て/て}
(衣服などを)きちんと着け終わる。
出典枕草子 宮の五節いださせ給ふに
「みな装束(さうぞく)したちて」
[訳] みな装束をきちんと着け終わって。
活用{て/て/つ/つる/つれ/てよ}
①
(きちんと)作り上げる。(衣服を)仕立てる。
出典源氏物語 少女
「睦月(むつき)の御装束(さうぞく)など、…、いと清らにしたて給(たま)へるを」
[訳] 正月の御装束など、…、とても美しく仕立てなさったのを。
②
(きちんと)支度する。飾りたてる。
出典枕草子 正月一日は
「車清げにしたてて」
[訳] 牛車(ぎつしや)を美しく飾りたてて。
③
教え込む。(教え込んで)一人前にする。
出典源氏物語 少女
「舞習はしなどは、里にていとようしたてて」
[訳] 舞の練習などは、実家でとてもよく教え込んで。
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