学研全訳古語辞典 |
し-こ・む 【仕込む】
活用{ま/み/む/む/め/め}
①
教え込む。しつける。
出典神霊矢口渡 浄瑠
「この年までしこんだ根性」
[訳] この年齢まで教え込んだ根性。◇「しこん」は撥(はつ)音便。
②
準備を整える。
③
(刀身・銃弾を)中に装置する。
出典出世景清 浄瑠・近松
「担ひ棒にしこみたる件(くだん)のあざ丸するりと抜いて」
[訳] 荷担ぎ用の棒の中に装置している例のあざ丸(=刀の名前)をするりと抜いて。
④
(商品・材料を)仕入れて商売の準備をする。
出典万の文反古 浮世・西鶴
「染木綿をしこみて、奥筋へくだり申候が」
[訳] 染木綿を仕入れて、奥州へ(商売に)下りましたが。
活用{め/め/む/むる/むれ/めよ}
取り囲んで構え作る。
出典竹取物語 蓬莱の玉の枝
「かまどを三重(みへ)にしこめて」
[訳] かまどを三重に取り囲んで構え作って。◆「為籠む」とも書く。
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