学研全訳古語辞典 |
つるぎ-たち 【剣太刀】
「つるぎ」に同じ。
つるぎ-たち 【剣太刀】
分類枕詞
①
刀剣は身に帯びることから「身にそふ」にかかる。
出典万葉集 一九四
「柔膚(にきはだ)すらをつるぎたち身にそへ寝(ね)ねば」
[訳] 柔らかい肌さえも身に添えて寝ることがないので。
②
刀剣の刃を古くは「な」といったことから「名」「汝(な)」にかかる。
出典万葉集 二四九九
「つるぎたち名の惜しけくも」
[訳] 名が惜しいことも。
③
刀剣は研ぐことから「とぐ」にかかる。
出典万葉集 三三二六
「つるぎたち磨(と)ぎし心を」
[訳] 磨ぎ澄ました心を。
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