学研全訳古語辞典 |
とり-こ・む 【取り込む】
活用{ま/み/む/む/め/め}
多忙で混雑する。ごたごたする。
出典好色一代男 浮世・西鶴
「手前とりこみ早々申しのこし候」
[訳] 私の方もごたごたし簡単に用件だけ申しました。
活用{ま/み/む/む/め/め}
①
取り入れる。
出典源氏物語 帚木
「をかしき古事(ふるごと)をも、はじめよりとりこみつつ」
[訳] 趣のある古歌までも、初句から(自分の歌に)取り入れて。
②
自分の手に入れる。獲得する。
出典続膝栗毛 滑稽
「食らひ物をやたらむしゃうにとりこむ」
[訳] 食べ物を手あたりしだいむやみに手に入れる(=食べる)。
③
丸め込む。だます。
出典好色一代男 浮世・西鶴
「『ちと御立ち寄り』ととりこむ事もあり」
[訳] 「ちょっとお立ち寄りください」と丸め込むやり方もある。
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