学研全訳古語辞典 |
いな・ぶ 【否ぶ・辞ぶ】
活用{び/び/ぶ/ぶる/ぶれ/びよ}
拒む。断る。辞退する。「いなむ」とも。
出典竹取物語 蓬莱の玉の枝
「親ののたまふことを、ひたぶるにいなび申さむことのいとほしさに」
[訳] 親がおっしゃることを、ひたすらに断り申し上げることがお気の毒なので。
活用{ば/び/ぶ/ぶ/べ/べ}
[一]に同じ。
出典今昔物語集 一二・三五
「定めて一切(いつせつ)はいなばむずらむと思ひつるに」
[訳] きっとひたすら断ろうとするだろうと思っていたのに。
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