学研全訳古語辞典 |
なげ・く 【嘆く・歎く】
活用{か/き/く/く/け/け}
①
ため息をつく。嘆息する。
出典拾遺集 恋四
「なげきつつ独り寝(ぬ)る夜(よ)の明くる間(ま)はいかに久しきものとかは知る」
[訳] ⇒なげきつつ…。
②
悲しむ。悲しんで泣く。
出典竹取物語 かぐや姫の昇天
「このことをなげくに、ひげも白く、腰もかがまり、目もただれにけり」
[訳] このこと(=かぐや姫が月に帰る時が近づいていること)を悲しんで泣くので、ひげも白くなり、腰も曲がり、目もただれてしまった。
③
願う。強く望む。やっきになる。
出典沙石集 九
「この主(あるじ)、いかばかりなげき求むらむ」
[訳] この持ち主は、どんなにやっきになって探していることだろう。
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