古語:

困ずの意味

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学研全訳古語辞典

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こう-・ず 【困ず】

自動詞サ行変格活用

{語幹〈こう〉}


困る。


出典源氏物語 若菜下


「日々に責められ、こうじて」


[訳] 毎日責められて、困って。


非常に疲れる。


出典枕草子 にくきもの


「このごろ物の怪(け)にあづかりてこうじにけるにや、ゐるままにすなはちねぶり声なる、いとにくし」


[訳] (この修験者は)近ごろ物の怪(の調伏(ちようぶく))にかかわって非常に疲れていたからであろうか、座るとすぐに眠り声になるのは、まことににくらしい。


参考

漢語「困(こん)」にサ変動詞「す」の付いた「こんず」の変化した語。撥音(はつおん)の表記に「う」を用いた結果、「こうず」となったのであって、当初は、「こうず」と書いて「こんず」と発音していたものと思われる。








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