古語:

境の意味

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学研全訳古語辞典

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きゃう 【境】

名詞

心境。境地。


さかい。境界。



さかい 【境・堺】

⇒さかひ



さかひ 【境】

名詞

境界。


出典更級日記 かどで


「さかひを出(い)でて、下野(しもつけ)の国のいかたといふ所に泊まりぬ」


[訳] 境界を出て、下野の国(栃木県)のいかたという所に泊まった。


場所。土地。


出典徒然草 七三


「まして年月過ぎ、さかひも隔たりぬれば、言ひたきままに語りなして」


[訳] まして年月がたって、場所も隔たってくると、言いたいように作り話をして。


境遇。境地。


出典徒然草 三八


「もとより賢愚得失のさかひにをらざればなり」


[訳] (真(まこと)の人は)もともと賢愚とか、損得とかの境地にいないからである。


熟達の境地。上手の域。


出典徒然草 一八八


「二つのわざ、やうやうさかひに入りければ、いよいよよくしたく覚えて」


[訳] (乗馬と早歌(そうか)の)二つの技能が次第に熟達の境地に入ったので、ますます立派にやりたいと感じて。



キョウ 【向・狂・京・卿・経・竟・軽・境・警・響・饗】

⇒きゃう








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