学研全訳古語辞典 |
いかが-は 【如何は】
分類連語
①
いったいどのように。▽疑問の意を表す。
出典紫式部日記 寛弘五・九・一五
「『女房さかづき』などあるをり、いかがはいふべき」
[訳] (祝宴で)「女房よ、盃を(受けて歌を詠め)」などと言われたとき、どのように詠んだらよいだろう。
②
どんなに…か。どれほど…か。▽程度の強意を表す。
出典土佐日記 二・一六
「この家にて生まれし女子(をんなご)のもろともに帰らねば、いかがは悲しき」
[訳] この家で生まれた女の子がみんなといっしょに帰ってこないので、どんなに悲しいことか。
③
どうして…か、いや、…ない。▽反語の意を表す。
出典竹取物語 竜の頸の玉
「君の仰せ言をば、いかがは背くべき」
[訳] 主君のご命令をどうして背くことができようか、いや、できない。
語法
文末の活用語は連体形となる。
参考
副詞「いかが」が係助詞「は」によって補強され、語勢を強めたもの。
如何はのページへのリンク |