学研全訳古語辞典 |
さし-あは・す 【差し合はす】
活用{せ/せ/す/する/すれ/せよ}
①
(心や調子などを)同じにする。重ね合わせる。
出典源氏物語 行幸
「御心をさしあはせてのたまはむことと、思ひ寄り給(たま)ふに」
[訳] (大宮と源氏が)お心を同じにしておっしゃろうとするのだと、(内大臣は)考えつきなさると。
②
一緒におこなう。
出典源氏物語 竹河
「さしあはせてはうたてしたり顔ならむ」
[訳] (姉妹の結婚を)一緒におこなっては、いやに得意顔(に見えてしまう)だろう。◆「さし」は接頭語。
活用{せ/せ/す/する/すれ/せよ}
(物事が)かち合う。
出典大鏡 師尹
「おほやけ事さしあはせたる日なれば、急ぎ出(い)で給(たま)ふに」
[訳] 朝廷の行事がかち合っている日なので、(人々が)急いでお出なさると。◆「さし」は接頭語。
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