学研全訳古語辞典 |
さし-かた・む 【差し固む】
活用{め/め/む/むる/むれ/めよ}
①
門や戸などを固く閉じる。
出典源氏物語 横笛
「などかくさしかためたる」
[訳] どうしてこのように(格子を)固く閉じているのだ。◇「鎖し固む」とも書く。
②
厳重に警戒する。固く守る。
出典奥の細道 平泉
「泰衡(やすひら)らが旧跡は、衣が関を隔てて南部口をさしかため、夷(えぞ)を防ぐと見えたり」
[訳] 泰衡たち(藤原(ふじわら)一族)の旧跡は、衣が関を隔てて南部領への出入り口を厳重に警戒し、蝦夷(えぞ)の侵入を防ぐためのものと見える。◇「さし」は接頭語。
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