学研全訳古語辞典 |
さし-わ・く 【差し分く】
活用{か/き/く/く/け/け}
他と区別して特別に扱う。ことさらにする。
出典源氏物語 若菜下
「人をしも、さしわきて」
[訳] 柏木(かしわぎ)をことさらに(名指し)して。◆「さし」は接頭語。
活用{け/け/く/くる/くれ/けよ}
①
[一]に同じ。
出典源氏物語 幻
「杯(さかづき)など、常の作法よりもさしわけ給(たま)ひて」
[訳] 杯事をふだんのしきたりより区別して特別に扱いなさって。
②
分ける。分割する。
出典太平記 七
「その勢三千余騎をさしわけて」
[訳] その軍勢三千騎余りを分割して。◆「さし」は接頭語。
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