学研全訳古語辞典 |
くら 【座】
①
座る所。
②
物を置く所。物を載せる台。
ざ 【座】
①
板敷きの部屋で、座る場所に敷く畳などの敷物。また、それを敷いて座る席。
出典源氏物語 宿木
「南の庭の藤(ふぢ)の花のもとに殿上人(てんじやうびと)のざはしたり」
[訳] 南の庭の藤の花の下に殿上人たちの席をしつらえた。
②
仏像などを据えて置く台座。
③
集会。また、特に、仏教の説法などをする集会。
出典徒然草 六〇
「談義のざにても」
[訳] (仏典の)講義の集会でも。
④
鎌倉・室町時代、朝廷・貴族・寺社などの保護のもとに特定の商品の生産や販売の独占的権利を認められた、同業者の組合。
⑤
寺社の保護を受けて、田楽(でんがく)・猿楽(さるがく)などの芸能を演ずる人々の団体。また、それを演ずる場所。
⑥
江戸時代、幕府が貨幣その他の特許品を作らせた場所。「金座」「銀座」「秤(はかり)座」など。
⑦
歌舞伎(かぶき)・浄瑠璃(じようるり)などの興行組織。また、その劇場。
座のページへのリンク |