学研全訳古語辞典 |
こころ-やす・し 【心安し】
活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}
①
安心だ。心配がない。
出典大鏡 序
「今ぞこころやすく黄泉(よみぢ)もまかるべき」
[訳] 今こそ安心してあの世へも行くことができる。
②
気安い。親しい。
出典源氏物語 帚木
「人よりはこころやすくなれなれしく振る舞ひたり」
[訳] 人よりは気安くなれなれしく振る舞っている。
③
容易だ。たやすい。やさしい。
出典平家物語 七・維盛都落
「道にも敵(かたき)待つなれば、こころやすう通らんことも有りがたし」
[訳] 途中にも敵が待っているとかいうので、容易に通るようなこともむずかしい。◇「こころやすう」はウ音便。
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