学研全訳古語辞典 |
こころ-お・く 【心置く】
活用{か/き/く/く/け/け}
①
心を残す。気にかける。
出典源氏物語 澪標
「故御息所(みやすんどころ)のいとうしろめたげにこころおき給(たま)ひしを」
[訳] 亡き(六条)御息所が、ひどく不安そうに、気にかけなさったことを。
②
気を遣う。気兼ねする。
出典徒然草 三七
「ともある時、我にこころおき」
[訳] ちょっとした時、私に気兼ねをし。
③
気をつける。用心する。
出典源氏物語 若菜下
「さぶらふ人にこころおき給(たま)ふ事もなくて」
[訳] (高貴な人は、自分に)仕える人に気をつけなさることもなくて。
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