学研全訳古語辞典 |
こころ-ぼそ・し 【心細し】
活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}
①
頼りない。心細い。
出典徒然草 一一
「はるかなる苔(こけ)の細道を踏み分けてこころぼそく住みなしたる庵(いほり)あり」
[訳] 長い苔の細道を踏み分けて、頼りないようすで住んでいる庵がある。
②
もの寂しい。
出典徒然草 一九
「水鶏(くひな)のたたくなどこころぼそからぬかは」
[訳] くいなが戸をたたくように鳴くのなどは、もの寂しくないだろうか、いや、本当にもの寂しい。
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