学研全訳古語辞典 |
わす・る 【忘る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
つとめて忘れる。しいて忘れる。
出典万葉集 四三四四
「わすらむて野行ゆき山行きわれ来くれどわが父母(ちちはは)は忘れせぬかも」
[訳] ⇒わすらむて…。
活用{れ/れ/る/るる/るれ/れよ}
自然に忘れる。いつの間(ま)にか忘れる。
出典古今集 雑下・伊勢物語八三
「わすれては夢かとぞ思ふ思ひきや雪踏み分けて君を見むとは」
[訳] ⇒わすれては…。
参考
[一]は上代に用いられたが、「忘らる」(「る」は可能・自発の助動詞)の形は中古以降でも用いられた。
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