学研全訳古語辞典 |
はづかし-げ・なり 【恥づかしげなり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
①
恥ずかしそうだ。
出典源氏物語 葵
「いと、わづらはしくはづかしげなる御まみを」
[訳] たいそう気づかいされて、恥ずかしそうなお目つきを。
②
こちらが恥ずかしいと思うほどりっぱだ。すぐれている。
出典枕草子 関白殿、二月二十一日に
「はづかしげに清げなる御さまどもして、うち笑(ゑ)みて見給(たま)ふも」
[訳] (中宮は)、こちらが恥ずかしいと思うほどりっぱで美しいごようすでもって、ほほ笑んでご覧になっているのも。◆「げ」は接尾語。
注意
相手の状態を表す②の意味は、現代語「恥ずかしげだ」にはない意味。
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