学研全訳古語辞典 |
は・づ 【恥づ・羞づ】
活用{ぢ/ぢ/づ/づる/づれ/ぢよ}
①
恥じる。恥ずかしく思う。みっともないと思う。
出典徒然草 一五〇
「そしり笑はるるにもはぢず」
[訳] けなされ笑われることも恥ずかしく思わないで。
②
気がねする。遠慮する。気にかける。
出典土佐日記 一二・二三
「心あるものははぢずになん来ける」
[訳] 真心のある人は(まわりに)気がねしないで(見送りに)やってきたのである。
③
〔下に打消の語を伴って〕劣る。ひけをとる。
出典奥の細道 松島
「松島は扶桑(ふさう)第一の好風にして、およそ洞庭(どうてい)・西湖(せいこ)をはぢず」
[訳] 松島は日本第一のよい景色であって、少しも(中国の名勝地)洞庭湖や西湖に劣らない。
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