学研全訳古語辞典 |
うち-よ・す 【打ち寄す】
活用{せ/せ/す/する/すれ/せよ}
①
(波が岸に)寄せる。
出典古今集 秋上
「うちよする波とともにや秋は立つらむ」
[訳] 岸に寄せてくる波とともに秋は立つのだろうか。
②
(馬に乗って)近寄る。
出典大鏡 道長上
「入道殿は、御馬をおしかへして、帥殿(そちどの)の御うなじのもとに、いと近ううちよせさせたまひて」
[訳] 入道殿(=道長)は、御馬をひき返して、帥殿(=伊周(これちか))の御襟首(えりくび)のあたりに、たいそう近くお寄りなさって。◆「うち」は接頭語。
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