学研全訳古語辞典 |
かう-い 【更衣】
後宮(こうきゆう)で、天皇の寝所に仕える女官の一つ。「女御(にようご)」の下に位し、ふつう五位、まれに四位。納言(なごん)以下の家柄の女子から選ばれる。
出典源氏物語 桐壺
「女御・かういあまたさぶらひ給(たま)ひける中に」
[訳] 女御や更衣がたくさんお仕えしておられたそのなかに。
参考
「更衣」の原義は衣替えで、もとは、天皇が衣服を着替えるときに仕える女官であった。
こうい 【更衣】
⇒かうい
ころも-がへ 【衣更へ・更衣】
①
衣服を着替えること。
②
季節によって、衣服をその季節にふさわしいものに取り替えること。特に陰暦四月一日と十月一日のものをいう。平安時代には、几帳(きちよう)・畳などの調度も取り替えた。
③
近世以降、特に、四月一日に綿入れを袷(あわせ)に取り替えること。[季語] 夏。
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