学研全訳古語辞典 |
ほん-たい 【本体】
①
本来の姿。正体。実体。
②
根本。本質。真髄。
出典愚管抄 六
「鎌倉のほんたいの武士梶原(かぢはら)」
[訳] 鎌倉の真髄の武士梶原氏は。
③
もとで。資本。
出典宇治拾遺 一三・一
「女の家なりける金の石をとりて、それをほんたいとして、造りたりけるなり」
[訳] 女の家にあった金の石を取って、それをもとでとして、(家を)造ったのである。
④
本来。もともと。▽副詞的に用いる。
出典大鏡 道隆
「ほんたいは参らせ給(たま)ふまじきを」
[訳] 本来は(後一条天皇のお七夜に)参上なさってはいけないのに。◆「ほんだい」とも。
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