学研全訳古語辞典 |
ながれ 【流れ】
①
流れること。また、流れるもの。
出典方丈記
「行く河のながれは絶えずして」
[訳] 流れていく河の流れは絶えることがなくて。
②
杯に残る酒のしずく。
出典徒然草 一五八
「ながれを残して、口のつきたる所をすすぐなり」
[訳] 杯に残る酒のしずくを残しておいて、(それで自分の)口のついた所を洗い清めるのである。
③
血統。子孫。
出典大鏡 道隆
「二位の新発(しぼち)の御ながれにて」
[訳] 二位の新出家者(高階成忠(たかしなのなりただ))の御血統で。
④
流派。流儀。系統。
出典古今集 仮名序
「小野の小町は古(いにし)への衣通姫(そとほりひめ)のながれなり」
[訳] 小野小町(の歌)は昔の衣通姫の(歌の)系統である。
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