学研全訳古語辞典 |
さすが 【流石】
①
そうはいうものの。そうかといって、やはり。▽前のことと裏腹になるさま。
出典源氏物語 宿木
「いみじくそしりつぶやき申し給(たま)ひけれど、さすがゆかしかりければ参りて」
[訳] (大納言は)ひどく非難し不平を漏らしておいでだったが、そうはいうものの(藤(ふじ)の宴が)見たかったので参上して。
②
いかにも。なんといってもやはり。▽当然であるさま。
出典平家物語 五・都帰
「福原は山隔たり江(え)重なって、程もさすが遠ければ」
[訳] 福原は(旧都との間に)山もあり川もいくつもあって、道のりもいかにも遠いので。
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