学研全訳古語辞典 |
あ・る 【生る】
活用{れ/れ/る/るる/るれ/れよ}
(神や天皇など神聖なものが)生まれる。
出典万葉集 二九
「玉だすき(=枕詞(まくらことば))畝傍(うねび)の山の橿原(かしはら)のひじりの御代ゆあれましし神のことごと」
[訳] 畝傍の山の橿原の天皇(=神武天皇)の御代以来お生まれになった天皇のすべてが。
な・る 【生る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
生まれる。
出典古事記 神代
「高天(たかま)の原になれる神の名は」
[訳] 高天の原に生まれた神の名前は。
②
実がなる。結実する。
出典徒然草 一一
「柑子(かうじ)の木の、枝もたわわになりたるが」
[訳] こうじみかんの木で、枝もたわみしなうほどに、実がなっているのが。
生るのページへのリンク |