学研全訳古語辞典 |
まうさ-く 【申さく】
申すことには。▽「言はく」の謙譲語。
出典竹取物語 竜の頸の玉
「をのこども、仰せのことを承りてまうさく」
[訳] 家来たちが、(主人の)ご命令をお聞きして申すことには。◆派生語。
参考
上代には「まをさく」であったが、後に「まうさく」に変化した。
なりたち
動詞「まうす」の未然形+接尾語「く」
まをさ-く 【申さく・白さく】
「まうさく」に同じ。
出典万葉集 三八四〇
「寺々の女餓鬼(めがき)まをさく」
[訳] 寺々の女の餓鬼(の像)が申すことには。◆派生語。
参考
「まうさく」の古い形。中古以降「まうさく」に変化した。
なりたち
動詞「まをす」の未然形+接尾語「く」
もうさく 【申さく】
⇒まうさく
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