学研全訳古語辞典 |
す-だれ 【簾】
すだれ。細くけずった竹やあしの茎などを糸で編み、上から垂らして室外との隔てや、日よけ、部屋の中の隔てなどに用いたもの。牛車(ぎつしや)や輿(こし)などの、出入り口に垂らしたものもいう。[季語] 夏。
参考
日光をさえぎったり外から見えないようにしたりするためのもので、寝殿造りでは、母屋(もや)と廂(ひさし)との間、および廂と簀(す)の子との間に掛けた。不要なときは巻き上げて、「鉤(こ)(=かぎ形の金具)」にかけてとめる。また、簾の内側には「壁代(かべしろ)」という垂れ布を長押(なげし)から掛けるのが普通である。
す 【簀・簾】
割り竹・細板・葦(あし)などを並べて、糸で粗く編みつづったもの。簀の子。また、簾(すだれ)。
参考
割り竹・細板・葦などを粗く編んだものの総称が「す」で、敷物には「簀」、部屋を仕切るものには「簾」の字を当てる。
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