学研全訳古語辞典 |
ひ-も-すがら 【終日】
朝から晩まで。一日じゅう。
出典寛保四年歳 俳諧
「古庭に鶯(うぐひす)啼(な)きぬひもすがら―蕪村」
[訳] 古庭にうぐいすが鳴いているよ、一日じゅう。
ひ-すがら 【日すがら・終日】
朝から晩まで。一日中。[反対語] 夜(よ)すがら。◆「すがら」は接尾語。
参考
もともと「ひねもす」の語があるが、「夜(よ)すがら」の対応連想で「日すがら」が生まれた。
ひねもす(に) 【終日(に)】
朝から晩まで。一日じゅう。終日。
出典土佐日記 二・四
「『今日、風雲(かぜくも)の気色(けしき)はなはだ悪(あ)し』と言ひて、船出(い)ださずなりぬ。しかれども、ひねもすに波風立たず」
[訳] 「今日は、風や雲のようすがたいそう悪い」と言って、船を出さないでしまった。しかしながら、一日じゅう波風は立たない。[反対語] 夜(よ)もすがら。
ひめもす(に) 【終日(に)】
「ひねもす(に)」に同じ。
出典宇治拾遺 一五・六
「中門の脇に、ひめもすにかがみゐたりつる」
[訳] 中門の脇に、一日じゅうかがんで座っていた。
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