学研全訳古語辞典 |
けく 【結句】
「けっく[二]②」に同じ。
出典雨月物語 菊花の約
「若き男(をのこ)はけく物おびえして」
[訳] 若い男はかえって物おじして。◆「けっく」の変化した語。
けっ-く 【結句】
漢詩文で、起・承・転・結の最後の句。また、和歌の結びの句。
①
結局。ついには。
出典太平記 九
「けっく、名越(なごえ)殿討たれ給(たま)ひぬ」
[訳] 結局、名越殿は討たれてしまった。
②
かえって。むしろ。「けく」とも。
出典文山立 狂言
「人の物をばえ取らずして、けっく友どし口論し」
[訳] (二人で山賊をしながら)人の物を取ることはできずに、かえって仲間同士けんかをし。
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