学研全訳古語辞典 |
しほのみつ…
分類和歌
「潮の満ついつもの浦のいつもいつも君をば深く思ふはやわが」
出典枕草子 清涼殿の丑寅のすみの
[訳] 潮が満ちる
「いつもの浦」
ではないけれど、いつもいつもあなたのことを深く思うのですよ、私は。
鑑賞
作者も出典も不明の古歌。「潮の満ついつもの浦の」は「いつも」を導く序詞(じよことば)だが、「いつもの浦」がどこを指すのかも不明である。中宮定子(ていし)の父である関白藤原道隆(ふじわらのみちたか)が若き日に、結句を「頼むはやわが」と変えて帝(みかど)に対する絶大の信頼を表明した歌とされる。
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