学研全訳古語辞典 |
まうけ 【設け・儲け】
①
準備。用意。
出典源氏物語 若菜下
「あまたの舞のまうけをせさせ給(たま)ふ」
[訳] 数多くの舞の準備をおさせなさる。
②
食事のもてなし。ごちそうの用意。
出典古今集 仮名序
「国の司(つかさ)、事おろそかなりとて、まうけなどしたりけれど」
[訳] 国司の接待ぶりが怠慢であるといって、食事のもてなしの用意などをしたけれど。
③
食べ物。
出典徒然草 五八
「麻の衣、一鉢(ひとはち)のまうけ」
[訳] 麻の衣と、鉢に一杯だけの食べ物。
注意
現代語の「利益」の意味はない。
もうけ 【設け・儲け】
⇒まうけ
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