学研全訳古語辞典 |
ずう-・ず 【誦ず】
活用{ぜ/じ/ず/ずる/ずれ/ぜよ}
「じゅす」に同じ。「ずず」「ずんず」とも。
出典枕草子 故殿の御服のころ
「詩をいとをかしうずうじ侍(はべ)るものを」
[訳] 漢詩をたいそう上手に声を出して唱えておりますのに。
ず-・ず 【誦ず】
活用{ぜ/じ/ず/ずる/ずれ/ぜよ}
「じゅす」に同じ。「ずす」「ずうず」「ずんず」とも。
出典伊勢物語 八二
「親王(みこ)、歌を返す返すずじ給(たま)うて」
[訳] 親王は、歌を繰り返し朗唱しなさって。
ずん-・ず 【誦ず】
活用{ぜ/じ/ず/ずる/ずれ/ぜよ}
「じゅす」に同じ。「ずうず」とも。
出典源氏物語 須磨
「『二千里の外(ほか)故人の心』とずんじ給(たま)へる」
[訳] 「二千里も遠く離れた旧友の心を思う」と声に出して唱えなさる。◆「ず(誦)ず」の変化した語。
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