学研全訳古語辞典 |
あやま・る 【誤る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
(道理や正常な状態から)外れる。間違う。
出典徒然草 一九四
「達人の人を見る目(まなこ)は、少しもあやまる所あるべからず」
[訳] 道理に通じた人の人間を見る眼力は、少しも間違うところがあるはずがない。
②
〔多く「心地あやまる」の形で〕気分が悪くなる。病気になる。
出典源氏物語 若菜上
「今朝の雪に心地あやまりて」
[訳] 今朝の雪で気分が悪くなって。
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
(道理・約束を)たがえる。
出典伊勢物語 一二二
「契れることあやまれる人に」
[訳] 約束したことをたがえた女に。
②
だまし取る。
出典冥途飛脚 浄瑠・近松
「大分(だいぶん)人の金をあやまり」
[訳] かなり他人の金をだまし取り。
誤るのページへのリンク |