学研全訳古語辞典 |
しょぎゃう-むじゃう 【諸行無常】
分類連語
この世のすべてのものは、常に変化・生滅して、永遠・不変であることはないということ。
出典平家物語 一・祇園精舎
「祇園精舎(ぎをんしやうじや)の鐘の声、しょぎゃうむじゃうの響きあり」
[訳] (釈迦のために建てられた)祇園精舎の鐘の音は、この世のすべてのものは常に変化・生滅するという響きがする。
参考
『涅槃経(ねはんぎよう)』の中の雪山偈(せつせんげ)の第一句で、仏教の根本的な思想を表す言葉とされる。その全体は「諸行無常、是正滅法(ぜしやうめつぽふ)、生滅滅已(しやうめつめつい)、寂滅為楽(じやくめつゐらく)」で、これを和訳したものが『伊呂波歌(いろはうた)』であるという。⇒伊呂波歌(いろはうた)
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