学研全訳古語辞典 |
お・く 【起く】
活用{き/き/く/くる/くれ/きよ}
①
目覚める。寝床から出る。
出典今昔物語集 二八・四二
「夫はいまだ臥(ふ)したりけるに、妻おきて食物(じきもつ)の事などせむとするに」
[訳] 夫はまだ寝ていたが、妻は目覚めて食事の準備をしようとすると。
②
起き上がる。立ち上がる。
出典和泉式部
「からうじておきて『人もなかりけり。…』とて、また寝ぬ」
[訳] (侍女から起こされた下男は)やっと起き上がって「だれもいないことよ。…」と言って、また寝てしまった。
③
寝ないでいる。
出典源氏物語 賢木
「いで給(たま)ふまではおきたらむと」
[訳] (中宮が)ご退出なさる時までは寝ないでいようと。
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