学研全訳古語辞典 |
きは-な・し 【際無し】
活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}
①
限りがない。果てしがない。
出典源氏物語 若菜下
「なほ、心の底見えず、きはなく深き所ある人」
[訳] (明石の上は)やはり、心の底が見えず、限りがなく奥深い所がある人。
②
この上なくすぐれている。
出典源氏物語 梅枝
「仮名(かんな)のみなむ、今の世はいときはなくかしこくなりにたる」
[訳] 仮名だけは、今の世はほんとうにこの上なくみごとにたいそうな発達をとげた。
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