学研全訳古語辞典 |
あらは・る 【現る・顕る】
活用{れ/れ/る/るる/るれ/れよ}
①
表面に出る。はっきり見えるようになる。
出典徒然草 二七
「かかる折にぞ、人の心もあらはれぬべき」
[訳] こういう折にこそ、人の本心もはっきり見えてしまうにちがいない。
②
人に知られる。露顕する。
出典徒然草 七三
「かつあらはるるをもかへりみず、口にまかせて言ひ散らすは」
[訳] (話しているはしからうそが)すぐにばれるのも気にかけないで、口からでまかせに勝手なことを言うのは。
③
(神仏などが)この世に現れる。
出典更級日記 宮仕へ
「神のあらはれ給(たま)へるかと覚ゆ」
[訳] 神様がこの世に現れなさったかと思われる。
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