古語:

仇の意味

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あた 【仇・敵・賊】

名詞

敵。外敵。


出典万葉集 四三三一


「しらぬひ(=枕詞(まくらことば))筑紫(つくし)の国はあた守る鎮(おさ)への城(き)そと」


[訳] 筑紫の国は外敵を防ぐしずめのとりでだぞと。


かたき。仇敵(きゆうてき)。


出典伊勢物語 三一


「ある御達(ごたち)の局(つぼね)の前を渡りけるに、何のあたにか思ひけむ」


[訳] (男が)ある身分の高い女房のつぼねの前を通ったときに、(男を)どういうかたきに思ったのだろうか。


害。


出典酒呑童子 御伽


「丹波(たんば)の国大江山には鬼神がすみてあたをなす」


[訳] 丹波の国の大江山には鬼が住んでいて(人々に)害を加える。


恨み。恨みの種。


出典今昔物語集 二四・二〇


「年来(としごろ)棲(す)みける妻(め)を去り離れにけり。妻、深くあたを成して嘆き悲しみけるほどに」


[訳] 長年連れ添った妻を離縁した。妻はこれを深く恨みに思って嘆き悲しんでいたうちに。


注意

近世以降、「あだ」というようになる。「あだ(徒)なり」は別語。


参考

「当たる」の語幹から派生した語で、自分に当たってくるもの・自分に向かってくるものの意。








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